はじめに
スマホの普及で「いつでも・どこでも」情報を受け取るのが当たり前になったいま、プッシュ通知で確実に届くLINE公式アカウントは、小規模店舗から大企業まで欠かせないマーケティングツールです。到達率はほぼ100％、しかも画像・動画・スタンプまで送れる万能ぶり。メールや紙のDMよりも反応率が2〜10倍伸びたという事例も珍しくありません。
本記事では、登録（開設）→初期設定→日々の運用→改善ポイントまでを4章構成でわかりやすく解説します。すぐに真似できる手順とコツを盛り込んでいるので、「これから公式LINEを始めたい」「アカウントは作ったが運用に自信がない」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
第1章 LINE公式アカウントの基礎知識
1-1 LINE公式アカウントとは？
- LINEアプリのビジネス版。友だち追加したユーザーへクーポンやお知らせを一斉配信できる
- スマホとの相性が良く、通知ONなら即座に既読が付く
- チャットボット連携で24時間接客や予約受付も可能
1-2 認証済アカウントと未認証アカウント
| 区分 | 審査 | 検索表示 | 請求書払い | LINE広告出稿 | 主な用途 |
| 認証済 | あり（約10営業日） | 〇 | 〇 | 〇 | 店舗・法人 |
| 未認証 | なし | × | × | × | 個人・テスト運用 |
ポイント：店舗集客を狙うなら検索で見つけてもらえる認証済がおすすめ。個人や試験運用ならまず未認証でOK。
1-3 料金プラン（2025年4月時点）
| プラン | 無料メッセージ通数/月 | 月額費用 | 追加メッセージ単価 |
| フリープラン | 1,000通 | 0円 | 〜5.5円 |
| ライトプラン | 15,000通 | 5,000円 | 〜4.4円 |
| スタンダードプラン | 45,000通 | 15,000円 | 〜3.3円 |
コツ：月の配信通数が見込みより少ないと感じたら、まずは「フリープラン＋投稿頻度調整」で始め、伸びに合わせてプラン変更すると無駄がない。
第2章 【登録編】10分でできるアカウント開設ステップ
PCでもスマホでも作業可。ここではPC画面で解説します。
- 開設ページへアクセス
- 検索窓で「LINE公式アカウント 開設」と入力し、公式サイトを開く
- ビジネスアカウントを作成
- LINE個人アカウントまたはメールアドレスでログイン
- プロフィール入力
- アカウント名・業種・メールを記入
- 認証済を希望する場合は追加で住所・電話なども登録
- 利用規約に同意→作成完了
- ここまでで所要時間約5分
- アプリをダウンロード
- 《LINE Official Account（緑アイコン）》アプリをスマホに入れ、運用スタート
Tips：ロゴ画像（1080×1080px推奨）と簡単な店紹介文を事前に用意しておくと、開設後すぐにプロフィールが整います。
第3章 【運用編】ファンを「常連」に変える6大機能活用術
3-1 メッセージ配信
- 週1〜2回が目安。頻度より価値ある内容を優先
- 画像1枚＋短文キャプションで視線をつかむ
3-2 リッチメニュー
- 画面下部に常時表示。メニュー数は最大6枠
- 「最新情報」「クーポン」「予約」「問い合わせ」など行動導線を並べる
3-3 クーポン／ショップカード
- 来店動機をつくる鉄板機能
- 有効期限を「週末まで」など短く設定し、行動を後押し
3-4 チャット＆Bot（自動応答）
- FAQを自動化し、有人対応は予約相談など「高付加価値チャット」に集中
- LINEヤフー公式の「応答メッセージ」でも簡単なBotは作成可
3-5 セグメント配信
- 性別・エリア・タグ（購入履歴など）で絞り込み
- 例：新作パン→過去に「クロワッサン」購入タグのユーザーに限定配信
3-6 分析ダッシュボード
- 友だち増減・開封率・クリック率を週1でチェック
- 反応が悪い配信は「タイトル変更→時間帯シフト→画像差し替え」の順でテスト
第4章 【改善編】つまずきポイントと処方箋
| つまずき | 原因 | 今すぐできる対策 |
| ブロック率↑ | 一方的な売込み | 「お役立ち情報：売込み＝8：2」の黄金比を守る |
| 反応率↓ | 配信タイミングが合わない | 昼休み（12時前後）&帰宅前（18-19時）にA/Bテスト |
| 運用が続かない | 担当が多忙 | 配信カレンダー共有＆テンプレート化で時短 |
さらにLinyなど外部拡張ツールを導入すれば、自動タグ付け → セグメント配信 → 売上アップ＆運用負荷軽減を一気通貫で実現できます。
まとめ
- LINE公式アカウントはリーチ力・開封率・拡張性でトップクラス
- 開設は10分、運用コストは月0円〜で始められる
- メッセージ・リッチメニュー・クーポン・Bot・分析の5本柱を押さえれば成果が加速
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