「LINE公式アカウントのタグだけでは限界を感じている」
「Lステップを入れたものの、タグをどう設計すれば売上につながるかわからない」
そんな悩みをお持ちではありませんか?
LINEマーケティングにおいて、タグ機能は単なる「整理ラベル」ではありません。
ユーザーが「今、何に興味があり、購入まであと一歩なのか」を可視化する、収益最大化のための最重要エンジンです。
しかし、無計画にタグを増やしすぎると、管理が複雑化して誤配信(購入者に未購入者向けセールを送る等)を招き、信頼を失うリスクもあります。
本記事では、2026年最新のLステップ運用に基づき、タグ設計の3ステップから、クリック一つで属性を判別する自動付与の設定、そして分析・改善のコツまでを完全解説します。
目次
1. LINE公式タグとLステップタグの違い
LINE公式アカウントのタグ機能でできること

LINE公式アカウントでもタグの作成・付与・セグメント配信は全プラン(無料プラン含む)で利用できます。
LINE公式タグの作成手順
- LINE Official Account Managerにログイン
- 上部メニューの「チャット」をクリック
- 左メニューの「チャット設定」→「タグ」を選択
- 「+作成」をクリックし、タグ名を入力して保存
LINE公式タグの限界
配信対象の絞り込みはできますが、「どの行動をしたか」を自動で捕捉するトリガー設定には対応していません。また、手動でタグ付けを行う必要があります。URLのクリック・メニューのタップ・動画視聴といった行動ベースの自動タグ付与を実現するには、Lステップが必要です。
Lステップと組み合わせると何が変わるか
| 機能 | LINE公式のみ | Lステップ連携 |
|---|---|---|
| タグ作成・手動付与 | ○ | ○ |
| アンケート回答で自動付与 | ✗ | ○(回答フォーム) |
| URLクリックで自動付与 | ✗ | ○ |
| リッチメニュータップで自動付与 | ✗ | ○ |
| カルーセルボタンで自動付与 | ✗ | ○ |
| タグ条件でシナリオ分岐 | ✗ | ○ |
| タグ別統計・分析 | ✗ | ○ |
| フォルダ管理・命名規則 | ✗ | ○ |
2. 設定の前に決める「タグ設計3ステップ」
タグは後から増やすほど管理が複雑になります。設定を始める前に「設計図」を作ることが、長期運用の成否を分けます。

ステップ1:顧客の行動フェーズを定義する
ユーザーが友だち追加から購入・リピートに至るまでの流れを書き出し、どの段階でどのタグが必要かを整理します。
初心者が陥りやすいのは「目先のクリック」だけをタグにすることです。「認知 → 興味 → 検討 → 購入 → リピート」というフェーズ全体を俯瞰してタグを配置しましょう。
ステップ2:命名規則を統一する(接頭辞ルール)
タグが増えても検索・管理できるよう、カテゴリを示す接頭辞をタグ名の頭に付けるルールを設けます。
| 接頭辞 | 対象情報 | 命名例 |
|---|---|---|
| 【流入】 | 登録経路 | 【流入】インスタ、【流入】HP |
| 【属性】 | 変わらない情報 | 【属性】30代、【属性】女性 |
| 【興味】 | 関心事・ニーズ | 【興味】ダイエット、【興味】美白 |
| 【状況】 | 現在の購買ステータス | 【状況】未購入、【状況】検討中 |
| 【行動】 | 具体的なアクション | 【行動】資料請求、【行動】動画視聴済 |
この規則を徹底すると、Lステップの管理画面でタグを検索する際に格段に効率が上がります。

ステップ3:タグの「賞味期限」を考える
タグにはずっと残すべきもの(属性) と書き換えるべきもの(状況) があります。
「【状況】未購入」タグは、購入が完了した瞬間に削除し「【状況】購入済み」タグへ入れ替える設定が必要です。この削除設定を忘れると、購入済みのユーザーに未購入者向けのセール案内が届くという致命的な配信ミスにつながります。
最初のタグ設計のおすすめ: まずは「【流入】」「【状況】未購入・購入済み」「【興味】主要カテゴリ2〜3種」の計10個以内から始め、運用しながら追加していく方式が安全です。
3. Lステップでのタグ自動付与の設定方法

Lステップでは、ユーザーのあらゆる行動をトリガーにタグを自動付与できます。主な設定箇所は次の3つです。
基本的な流れ(共通)
どの設定箇所でも、「アクション設定」→「タグ操作」→「付与するタグを選択」→「保存」という流れは共通です。付与と同時に既存タグを削除する「入れ替え設定」も同じ画面で行えます。

① リッチメニューでの自動タグ付与
トーク画面下部に常時表示されるリッチメニューは、友だちが最初に操作する入り口です。ここに自動タグを仕込むことで、登録直後から行動データを取得できます。
設定手順
- Lステップ管理画面の「リッチメニュー編集」を開く
- タグを付与したいメニュー項目の「アクション設定」をクリック
- 「タグ操作」を選択し、対応するタグを指定して保存
命名の目安: 「商品カタログ」タップ→「【興味】商品確認済み」、「店舗情報」タップ→「【行動】来店検討」など、行動意図が分かるタグ名にします。
※Lステップでリッチメニューの設定が行えるのはスタンダードプラン以上です。
② カルーセル・テンプレートでの自動タグ付与
どのボタンをタップしたかに応じてタグを設定することで、「興味 → 検討 → 購入」のステップを個人単位で追跡できます。

設定手順
- カルーセルまたはテンプレートメッセージの作成画面を開く
- 各ボタンの「アクション設定」→「タグ操作」を選択
- 対応するタグを設定して保存(例:「詳細を見る」→「【状況】検討中」)
ポイント: 購入ステップが上がるボタン(「購入する」「申し込む」)を押した瞬間に前の状況タグを削除して新しいタグへ入れ替えると、常に最新の購買フェーズを把握できます。
③ 回答フォームでの自動タグ付与
属性・悩み・希望条件など、アンケートで取得した情報をそのままタグに変換できます。
設定手順
- 「フォーム管理」から新規フォームを作成
- 質問項目ごとに回答→タグ付与の設定を行う
- 複数選択式の質問では、選ばれた選択肢すべてにタグが付与されるよう設定する
複合タグの活用例: 「年代」×「性別」の回答を組み合わせてセグメント配信の精度を上げることも可能です。
3設定の使い分けまとめ
| 設定箇所 | 取得できる情報 | 最適な用途 |
|---|---|---|
| リッチメニュー | 初期の関心領域 | 登録直後の興味把握 |
| カルーセル・テンプレート | 行動の深さ・温度感 | 検討→購入ステップの追跡 |
| 回答フォーム | 属性・ニーズ・悩み | 詳細な顧客プロフィールの構築 |
3つを組み合わせることで、「どこから来て・何に興味を持ち・今どの段階か」を自動的に蓄積できます。
4. タグを使ったセグメント配信とシナリオ設計

配信絞り込みの基本手順
- 「一斉配信」または「ステップ配信」の設定画面を開く
- 配信先の「友だちを絞り込む」にチェックを入れる
- 絞り込み条件で「タグ」を選択し、対象タグを指定する
- 対象者数が反映されたことを確認して配信予約する
特定のタグを持つユーザーだけに配信することで、月間のメッセージ送信数を大幅に節約でき、プランのアップグレードを避けながら高い反応率を維持できます。
シナリオ分岐への応用
タグをトリガーにすることで、ユーザーの状態に応じたメッセージルートを自動で切り替えられます。

購入状況による分岐例
- 「【状況】購入済み」タグあり → アフターフォロー用シナリオへ
- 「【状況】検討中」タグあり → 購入背中押し用シナリオへ
- どちらもなし → 教育コンテンツ配信シナリオへ
来店・購入後フォローの例
初回来店(タグ付与)
↓ 7日後
サンクスメッセージ自動配信
↓ 21日後
再来店促進メッセージ(未来店タグあるユーザーのみ)
↓ クーポン使用タップ
「使用済み」タグ付与 → 次のシナリオへ
リマインド施策への活用
「行動しなかった人」にもタグを付与しておくことがリマインド施策の鍵です。
| タグ | リマインド内容 |
|---|---|
| 「申込済・未参加」 | 開催後の録画配信+次回案内 |
| 「カート追加・未購入」 | 購入背中押しメッセージ |
| 「90日間来店なし」 | 復帰促進クーポン配信 |
タイミングは「行動から○日後」で自動化し、圧をかけすぎない文面(「◯◯のご案内、もうご覧になりましたか?」)を意識することで、自然な再接触が実現できます。
5. タグ別分析の活用方法
タグ別統計の見方
Lステップ管理画面の「統計」→「タグ別統計」から、タグを持つ友だちの行動データをまとめて確認できます。
確認できる主な指標:
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| 開封率 | タグ保有者へのメッセージがどれだけ読まれたか |
| クリック率 | リンクやボタンへの反応率 |
| コンバージョン率 | 購入・申し込みなどの成果率 |
| タグ保有人数の推移 | 各フェーズのユーザー数の変化 |
複数タグのデータを比較することで、「どの流入経路が購入につながりやすいか」「どの段階で離脱が多いか」が可視化されます。
カスタマージャーニーへの応用
タグ別人数の分布を見ると、どのフェーズにユーザーが滞留しているかが分かります。
例えば「【状況】検討中」タグの人数が「【状況】購入済み」の3倍いる場合、検討から購入への転換率に課題があると判断できます。この段階に対してA/Bテストを実施し、改善のPDCAを回します。
動的タグ管理(非アクティブ判定)
一定期間アクションのないユーザーには「【状況】休眠」タグを付与し、アクティブユーザーとは異なるアプローチで再エンゲージメントを図ります。再度アクションがあった時点で休眠タグを削除し、通常シナリオへ戻す設計があります。
6. 運用を維持するための管理ルール
フォルダ分けを徹底する
Lステップにはタグをフォルダで整理する機能があります。作成したタグは必ず「01_流入経路」「02_属性」「03_購買状況」などのフォルダに仕分けてください。これを怠ると、配信設定時に目当てのタグを探すだけで時間をロスします。

タグ削除の自動化を忘れない
タグは「付与」だけでなく「削除」がセットです。1つのアクションに対して「古いタグを外す・新しいタグを付ける」を同時に設定することで、常に最新のユーザー状態を維持できます。
これを設定し忘れると:
- 購入者に未購入者向けのキャンペーンが届く
- クーポン使用済みの人に再度催促が届く
- 「検討中」と「購入済み」が同一人物に共存する
といったクレームや信頼損失につながります。

トラブル防止の4原則
①タグの重複・矛盾を防ぐ
「未購入」と「購入済み」など排他的なタグは、一方を付与する際に他方を自動削除するよう設定します。定期的にタグ一覧を見直し、不要なタグを削除する「タグのクリーンアップ」を月次で実施しましょう。
②タグ付与漏れを防ぐ
設定後は必ずテスト環境で動作確認を行います。1つのシナリオが完結する前にテスト配信を実施し、タグが正しく付与・削除されているかを確認してください。
③タグ数を増やしすぎない
分析に使わないタグは作らないことが鉄則です。タグ数が増えるほど管理コストと設定ミスのリスクが上がります。まずは10〜20個から始め、必要に応じて追加していく方針を守りましょう。
まとめ:タグ活用でLINEマーケティングを最大化する
Lステップのタグ機能は、単なる整理整頓ツールではなく、「誰が今どの状態にいるか」を可視化するマーケティングの基盤です。
この記事のポイントを整理すると:
- LINE公式タグは全プラン利用可・最大200個。リサーチ機能と連動した自動付与が可能
- Lステップを加えると、URLクリック・メニュータップ・フォーム回答など行動全般が自動タグのトリガーになる
- 設定前に「命名規則(接頭辞ルール)」と「賞味期限(削除設定)」を決めることが長期運用の鍵
- 自動付与の設定箇所は「リッチメニュー・カルーセル・回答フォーム」の3つが基本
- タグ別統計でフェーズごとの滞留を把握し、PDCAを回す
「タグが多くなりすぎて管理できない」「一斉配信しかしていない」という場合、まずは命名規則の整備と不要タグのクリーンアップから着手してください。
Lステップのタグ設計・構築についてはMARKELINEへお気軽にご相談ください。