目次
はじめに
近年、顧客とのコミュニケーション手段として「LINE公式アカウント」を活用する企業が増えています。特に、LINE公式を高度に自動化できる Lステップ は、マーケティングや顧客フォローに欠かせないツールとなっています。
一方で、企業にとって大切なのは「顧客データの一元管理」。営業部門では CRM(顧客関係管理システム) を導入し、顧客の属性や商談状況を記録しているケースが一般的です。
そこで注目されているのが、 CRMとLステップを連携させること。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく「メリット」と「具体的な連携方法」を解説し、実際の活用事例や導入時のポイントまでご紹介します。
第1章:CRMとLステップを連携するメリット

1. 顧客情報が一元化される
CRMは顧客の基本情報や商談履歴を管理するのに適したツールです。
一方、Lステップは「顧客がLINE上でどんな行動をしたか」を細かく記録できます。
両者を連携することで、
- LINEでの行動(クリック・アンケート回答)
- 営業での進捗(見積もり・成約情報)
が一元化され、より深い顧客理解につながります。
2. マーケティング施策の精度が上がる
たとえば「CRMで契約直前の顧客に、自動でLステップからリマインドLINEを送る」といった施策が可能になります。
また、CRMに登録されている購入履歴や属性情報をもとに、Lステップで「セグメント配信」も実現できます。
3. 業務効率が改善する
従来は営業が手動で顧客リストを更新したり、マーケ担当がCSVでデータをやり取りしていました。
連携を自動化することで、
- 手作業による更新ミスの削減
- データ入力の手間削減
- リアルタイムでの最新情報反映
が可能になり、業務のスピードと正確性が格段に向上します。
第2章:CRMとLステップを連携する方法(3つ)

1. 外部連携ツールを利用する
「Zapier」「Make(旧Integromat)」「Power Automate」などのノーコード連携ツールを使えば、プログラミング不要でCRMとLステップを接続できます。
- Lステップで友だち登録 → CRMに顧客情報を自動追加
- CRMでステータス更新 → Lステップでタグ付与やシナリオ配信
といった自動化が簡単に実現可能です。
メリット:初心者でも扱いやすい
デメリット:外部サービスの月額費用が発生する
2. WebhookやAPIを利用する
LステップにはWebhook機能があり、特定のアクション(登録・タグ付与など)が発生した際に、外部システムにデータを送信できます。
また、CRM側がAPIを公開していれば、双方向のデータ連携が可能です。
- Lステップでのアンケート回答 → CRMの顧客レコードに保存
- CRMでの商談ステータス変更 → Lステップでメッセージ配信
メリット:柔軟で高度な自動化が可能
デメリット:エンジニアや開発リソースが必要
3. CSVインポート/エクスポートを利用する
最もシンプルな方法が、CRMとLステップのデータをCSV形式でやり取りする方法です。
- CRMから顧客リストをエクスポートし、Lステップに取り込む
- Lステップで蓄積した行動データをCRMに反映
メリット:システム知識が不要
デメリット:手作業になるためリアルタイム性に欠ける
第3章:実際の活用事例

1. Salesforceとの連携
SalesforceとLステップをZapier経由で連携。
LINEのアンケート回答がSalesforceの「商談メモ」に自動反映され、営業担当がすぐにアプローチできるようになったケースがあります。
2. kintoneとの連携
kintoneとLステップをWebhookで接続。
顧客がLINEから問い合わせを送ると、kintoneに自動でレコードが作成され、担当者に通知。顧客対応スピードが大幅に改善しました。
3. HubSpotとの連携
HubSpotのリストとLステップのタグをZapierで同期。
CRMのセグメント情報に応じて、LINEで適切なシナリオを配信できるようになり、メルマガとLINEを組み合わせた「クロスチャネル施策」が成功しました。
第4章:初心者が始めるときのポイント

1. まずは目的を明確にする
「何のためにCRMとLステップを連携させたいのか」を決めましょう。
例:
- 顧客管理を効率化したい
- LINEマーケティングを強化したい
- 営業チームの負担を減らしたい
目的がはっきりすると、どの方法を選ぶべきか判断しやすくなります。
2. ノーコード連携から始める
初心者には、ZapierやMakeを利用するのがおすすめです。
最初は「LINE登録 → CRMに自動追加」程度のシンプルな連携からスタートし、徐々に高度な自動化へ広げていくと失敗が少なくなります。
3. 専門家やパートナーを活用する
WebhookやAPIを利用した本格的な連携を行う場合は、システムに詳しいエンジニアやLステップ導入支援の専門家に相談するのも有効です。
外注コストはかかりますが、最初から正しく設計すれば長期的に大きなリターンがあります。
まとめ

CRMとLステップを連携させることで、
- 顧客情報の一元管理
- マーケティング施策の精度向上
- 業務効率化
といった大きなメリットが得られます。
連携方法には
- 外部連携ツール
- Webhook・API
- CSVデータのやり取り
の3つがあり、目的やリソースに応じて選ぶことが重要です。
「CRMで顧客を管理し、Lステップで効果的にコミュニケーションを取る」
この仕組みを導入することで、売上アップだけでなく、顧客との信頼関係も強化できます。
これからCRMとLステップの連携を検討する方は、まずは小さな一歩から始めてみてください。
Lステップ活用のご相談はこちら
✉️ 今すぐフォームから相談