目次
はじめに
Lステップのエクスポート機能とは、Lステップ上に蓄積されたユーザー情報や回答データなどを、CSV形式で出力(=エクスポート)できる便利な機能です。これにより、GoogleスプレッドシートやExcelにデータを取り込んで分析したり、他ツールと連携したりできます。
本記事では、このLステップのエクスポート機能について、具体的な使い方から、エクスポートできる項目、そして活用事例まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Lステップを活用しているものの、データの分析や活用方法に課題を感じている方も多いのではないでしょうか。エクスポート機能を使いこなすことで、Lステップで得られたデータをより深く分析し、顧客理解を深めることが可能になります。また、他ツールと連携することで、マーケティング施策の幅を広げることもできます。
この記事を読めば、Lステップのデータを最大限に活用し、ビジネスをさらに加速させるヒントを得られるはずです。ぜひ最後までお読みいただき、Lステップの運用をより効率的で効果的なものにしてください。
第1章 Lステップからデータをエクスポートする具体的な手順

Lステップのエクスポート機能では、以下のようなデータをエクスポートできます:
- 友だち情報(名前・LINE ID・登録日・タグなど)
- 回答フォームのデータ(アンケートや診断結果など)
- シナリオ履歴・配信履歴
- コンバージョンデータ(CV計測をしていれば)
エクスポートの操作手順

ステップ1:管理画面にログイン
Lステップの管理画面にログインし、対象のアカウントを選びます。
ステップ2:メニューからエクスポート項目を選ぶ
左側のメニューから「エクスポート」または「友だち管理」など、データを出力したい対象のセクションを選びます。
ステップ3:フィルター条件を設定(必要に応じて)
タグや期間などで条件を絞り込むことができます。例:
- 「資料請求済み」タグが付いている人だけ
- 〇月〇日~〇月〇日までの登録者
ステップ4:CSVファイルを出力
画面右上の「CSV出力」ボタンをクリックすると、CSVファイルのダウンロードが始まります。これをExcelやスプレッドシートで開いて活用します。
第2章 エクスポートしたデータの活用例

エクスポートしたデータをもとに、高エンゲージメント顧客には新商品の先行案内を、休眠顧客には特別割引オファーを、新規友だちにはウェルカムメッセージシリーズを配信するなど、個別化されたアプローチを実施できます。
また、地域別の反応率データから地域限定キャンペーンの効果測定や、年齢層別の商品嗜好分析により商品開発への示唆も得られます。
例1:営業リストとしての活用
「無料相談タグ」がついた人の一覧をCSVで出力し、営業部門がフォローアップメールや電話連絡に活用。
営業活動に活用できるデータ項目
基本情報データとして、友だちの登録日時、性別、年齢、居住地域、職業などの属性情報を取得できます。行動データでは、メッセージの開封率、クリック率、リンクアクセス履歴、スタンプ送信状況などのエンゲージメント指標が重要です。
購買関連データとして、過去の購入履歴、購入金額、購入頻度、お気に入り商品、カート放棄履歴なども営業戦略立案に活用できます。
具体的な営業データ作成手順

- セグメント別データ抽出: 年齢層、性別、購入履歴別にデータを分けてエクスポートし、ターゲット顧客の特性を把握します。
- エンゲージメントスコア算出: メッセージ開封率、返信率、リンククリック率を組み合わせて、各友だちの関心度合いを数値化します。
- 購買予測モデル構築: 過去の行動パターンから、今後購入する可能性の高い顧客を特定するためのスコアリングを行います。
例2:マーケティング分析
定期的なデータ分析により、営業効果の改善点を発見し、より精度の高いマーケティング施策を展開することが可能になります。
アンケートの回答結果を出力し、属性ごとの傾向(年齢・性別・興味など)を分析。コンテンツの改善や広告配信の戦略に役立てます。
Lステップでエクスポートした友だち情報は、マーケティング分析の宝庫です。具体的には、以下の方法で活用できます。
1. 顧客セグメントの深掘り分析
エクスポートしたCSVデータをGoogleスプレッドシートやExcelに取り込み、クロス分析を行います。「年齢×興味関心」「流入経路×購入履歴」といったように複数の項目を掛け合わせることで、これまで見えてこなかった顧客の傾向を詳細に把握できます。例えば、「Instagram経由で登録した30代女性は、特定のキャンペーンに高い反応を示す」といったインサイトを発見できれば、より効果的な広告配信やコンテンツ企画に繋がります。
2. ユーザー行動の時系列分析
エクスポートデータに含まれる「登録日時」や「特定アクションの実行日時」などを利用して、ユーザーの行動を時系列で分析します。これにより、友だち追加から購入に至るまでの平均期間や、どのタイミングで離脱が多いかなどを可視化できます。離脱が多いタイミングでステップ配信を強化したり、特定のメッセージ内容を改善したりすることで、コンバージョン率の向上を目指します。
3. スコアリング分析による優良顧客の特定
Lステップの「点数付け機能」で付与したスコアをエクスポートし、購入額やクリック率といった他のデータと照らし合わせることで、優良顧客の共通点を分析します。スコアの高い層がどのような行動をとっているかを把握し、その行動を促すような施策を設計することで、優良顧客の育成やLTV(顧客生涯価値)の最大化に繋がります。
これらの分析を通じて得られた知見は、次のマーケティング施策に活かすことで、Lステップ運用のPDCAサイクルを高速で回し、ビジネスの成果を最大化できます。
例3:外部ツールとの連携
Lステップでエクスポートした友だち情報を外部ツールと連携させることで、マーケティング活動の自動化や効率化を飛躍的に向上させることができます。具体的な方法は以下の通りです。
1. GoogleスプレッドシートやExcelとの連携
最もシンプルで手軽な方法です。エクスポートしたCSVファイルをGoogleスプレッドシートやExcelにインポートすることで、Lステップ上では難しいグラフ化や詳細なデータ分析が可能になります。また、スプレッドシートを介して他部署とデータを共有したり、営業リストとして活用したりすることもできます。
2. CRM/SFAツールとの連携
SalesforceやHubSpotなどの顧客管理ツール(CRM)や営業支援ツール(SFA)と連携させることで、顧客情報を一元管理できます。Lステップで取得した友だち情報(例:名前、電話番号、メールアドレス、興味関心)をCRM/SFAに自動で転記・同期することで、Lステップでの行動履歴と営業履歴を紐づけ、よりパーソナライズされた営業アプローチが可能になります。
3. MA(マーケティングオートメーション)ツールとの連携
MAツールと連携することで、Lステップのデータを活用した高度なマーケティング施策を自動化できます。例えば、Lステップ上で特定のメッセージに反応したユーザーをMAツールのシナリオに組み込み、メールやWeb広告を自動で配信するといった施策が実現できます。
4. 予約システムとの連携
予約システムと連携することで、Lステップ上で予約を受け付けた顧客情報を自動で予約システムに登録したり、予約完了後のリマインドメッセージをLステップから自動で配信したりできます。これにより、予約管理の手間を削減し、機会損失を防ぐことができます。
これらの連携は、エクスポートしたデータを手動でインポート・エクスポートする方法に加え、LステップのAPI機能やWebhook機能を用いることで、よりリアルタイムでシームレスな自動連携を実現できます。
注意点とコツ

- 個人情報の取り扱いに注意:エクスポートデータは社外に出さないよう、管理ルールを徹底しましょう。
- 定期エクスポートで効率化:データを定期的にダウンロードすることで、タイムリーなマーケティング分析が可能になります。
- タグ設計が重要:エクスポート前提で運用する場合、タグ設計を整理しておくと後で扱いやすくなります。
まとめ

Lステップのエクスポート機能を使えば、LINE上の顧客データを活用して営業・マーケティング・業務改善に繋げられます。基本操作はとてもシンプルなので、まずは友だち情報を出力してみるところから始めましょう。
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