Lステップは、LINE公式アカウントの拡張機能として多機能かつ高性能なツールですが、機能が豊富な分「どこから手を付ければよいか分からない」と悩む方が後を絶ちません。とくに導入を検討している店舗オーナーや企業のマーケティング担当者にとっては、使い方を誤れば「結局何も変わらなかった…」という結果にもなりかねません。本記事では、Lステップ導入支援を専門とするMARKELINEの知見を活かし、基本機能から応用・上級テクニックまでを体系的に整理し、”実際に売上や集客につながった施策”に絞って解説します。さらに業界別テンプレートや、導入時にありがちな失敗とその回避策も網羅し、再現性高く取り入れられる内容に仕上げました。「LINEをビジネスに活用したいけど何から始めればいいかわからない」方に、最高のスタートを提供する完全保存版です。
目次
Lステップの基本機能をマスターする|まず覚えるべき7つの設定

Lステップを使いこなすためには、まず押さえるべき“7つの基本操作”があります。それぞれの機能は個別にも重要ですが、組み合わせることでLステップの本当の力が発揮されます。本章では各機能の操作手順とポイントを丁寧に解説します。
- LINEのフォローリンク発行
Lステップ活用の第一歩は、見込み客をLINEに誘導するためのリンク発行から始まります。
- Lステップの管理画面 →「アカウント設定」→「LINEフォローリンク」
- またはLINE公式アカウント管理画面 →「友だち追加ガイド」からURL・QRコードも発行可能
SNSやWebサイト、チラシなど媒体ごとにURLを分けておくと、流入経路分析に活用できます。
- 友だち追加時メッセージ設定
登録直後のメッセージは最重要ポイント。ユーザーの熱量が最も高い瞬間に適切な案内や導線を提示しましょう。
- 管理画面 →「友だち追加時設定」
- 設定できる要素:登録直後のシナリオ配信/タグ付与/アクション設定
Lステップ未経験者はここでつまずきがち。初回メッセージは「共感 → 誘導 → アクション(例:診断・登録完了)」の流れを意識して作成しましょう。
- タグ・友だち情報の設定
セグメント配信やユーザー理解の要であるタグ・友だち情報。
- タグ管理 → 任意の名前で事前作成可能(例:資料請求済、診断Aタイプ)
- 友だち情報 → 入力欄を設けて詳細なデータを収集(文字数上限あり)
例えば「性別」や「来店回数」などを友だち情報に設定すれば、後々の配信精度・広告効果にも直結します。
- 個別トークの運用
自動配信と組み合わせることで、LINEを“人が対応してくれる温かい窓口”として演出できます。
- トーク画面ではユーザー属性の表示や対応マーク付けが可能
- 対応状況を可視化でき、複数人での分担運用にも最適
「LINE=Bot」ではなく、適宜手動フォローを入れることで信頼度が格段にアップします。
- アクション設定の活用
Lステップの真骨頂ともいえるのがアクション設定の組み込みです。
- 各機能(カルーセル、フォーム、リッチメニューなど)で実装可能
- 設定例:タグON/OFF、友だち情報の保存、シナリオ分岐、通知送信など
直感的に操作しやすい設計ですが、「目的と連動させる設計力」が成果を分けるポイントです。
- テンプレートの作成と運用
定型の配信・メッセージ群はテンプレートにまとめておくと、工数が削減されます。
- 単発テンプレート/カルーセル形式/パック配信の3タイプ
- 「名前」などの差し込みが可能で、反応率向上にも貢献
パック配信は複数のメッセージを1通扱いにできるため、配信コスト削減にも有効です。
- 回答フォームの構築
申込・アンケート・診断など、あらゆるデータ取得に使えるのが回答フォームです。
- 「+新しいフォーム」→項目をドラッグで作成
- 選択式にはタグ連携、記述式には友だち情報連携が基本
デザインのカスタマイズも可能なので、ブランディングとUXを両立させましょう。
Lステップの応用機能|効率と成果を最大化する運用術

基本機能をマスターしたら、次は“仕組み化”と“収益化”に直結する応用テクニックを導入していきましょう。ここではLステップで特に活用頻度の高い3つの応用機能を解説します。
- リッチメニューの設計と分岐設計
- アンケートと診断の活用法
- シナリオ配信による自動化設計
- リッチメニューの設計と分岐設計
リッチメニューは、Lステップの”ナビゲーション”として機能します。特にスタンダードプラン以上で使えるLステップ独自のカスタム機能は強力です。
【強化ポイント】
- タブ切り替え/階層分岐で情報過多を防ぎつつ、必要な情報に導線を集中
- ボタン動作にタグやテンプレート送信、フォーム遷移など幅広い設定が可能
例えば、来店目的別(観光/記念日/常連)にリッチメニューを出し分けするだけで、CV率が格段に向上します。
- アンケートと診断の活用法
ユーザー属性の収集だけでなく、心理的フックとしても機能するのがアンケートと診断です。
【活用手法】
- 自走式(カルーセル連動)でスムーズな入力体験を設計
- 回答フォーム式で、タグや友だち情報と紐づけ分析できる形式に
- リッチメニューから診断導線を張ると到達率UP
回答データをそのままセグメント配信に活用することで、「売れる導線」の精度が高まります。
- シナリオ配信による自動化設計
Lステップの最大の武器ともいえるのがシナリオ配信。登録直後の教育設計や販促導線に欠かせません。
【構成例】
- Day1:お礼+自己紹介(タグ付与)
- Day2:ベネフィット訴求+診断誘導
- Day3:口コミ紹介+行動喚起(CTA)
時刻指定・経過時間指定を使い分け、曜日配信や個別対応も可能。手動では実現できない“個別最適化”を実現します。
Lステップ上級活用術|分析と自動化で売上を最大化する

基本と応用を組み合わせた運用に慣れてきたら、さらに成果を引き上げる上級テクニックに取り組みましょう。この章では、Lステップを高度に活用するための“数字”と“戦略”を解説します。
- URLクリック測定で反応率を可視化する
スタンダードプラン以上で使用可能な「URLクリック測定」を使えば、配信内に含めたリンクの反応率を定量的に把握できます。
【測定できる項目】
- 配信人数・タップ人数
- タップ回数・ユニークタップ数
たとえば、異なる導線で同一LPを案内した際に、クリック率の高いテンプレートやボタン配置を特定することで、配信改善が可能になります。
- 自動応答を活用したキャンペーン・限定案内
キーワードに反応してアクションを実行する「自動応答機能」は、キャンペーンやイベント時に活躍します。
【活用例】
- セミナー参加者にのみ、キーワード「参加」で限定特典配布
- チラシに仕込んだキーワードで流入分析&タグ付与
応答時間や条件設定もできるため、誤配信のリスクを下げた精緻な運用が可能です。
- 一斉配信×パック配信で配信コストと開封率を最適化
全体に向けた告知や販促では「一斉配信」が有効ですが、複数メッセージを送る際は「パック配信」を活用しましょう。
【理由】
- パック配信は1通分としてカウントされ、コスト効率が良い
- テキスト+画像など複合メッセージで反応率UP
さらに、配信対象をタグなどで絞れば無駄な配信を防ぎ、CV率の高い配信設計が可能です。
- リマインダ機能でイベントや予約の取りこぼしを防ぐ
特定日をゴールに設定し、その前後でフォローを自動化できるのがリマインダ配信です。
【シナリオ例】
- 4/10にセミナー開催 → 3日前・前日・当日朝にリマインド
- 予約日前日に確認・前々日に準備事項を案内
人手に頼らない自動運用で、予約率・参加率の向上に直結します。
- 詳細検索でリストを細分化・セグメント設計
ユーザー情報を絞り込める「友だちリストの詳細検索」では、複数条件で絞り込み配信が可能です。
【おすすめの活用項目】
- 友だち登録日(月別の傾向分析)
- タグ(興味関心別のセグメント)
- 属性情報(年代・性別など)
これにより、より“狙った相手”に“適した内容”を届けられるLINE運用が実現します。
プロプラン限定機能の活用術|戦略的な分析と運用管理の強化へ

Lステップのプロプランを導入することで、より高精度な分析やマルチオペレーション体制が可能になります。ここでは、プロプランで利用できる主な3機能を紹介します。
- 流入経路分析で媒体別の成果を可視化する
プロプランで利用できる「流入経路分析」では、登録者がどの経路からLINEに流入したのかを明確に把握できます。
【主な活用例】
- SNS別(Instagram/Xなど)にタグを設定して登録経路を可視化
- オフライン媒体(チラシ・店頭ポップ)とWeb媒体の比較
- 成果の出ない媒体の見切り判断に
流入経路ごとのユーザー属性も把握できるため、集客チャネルの改善にも直結します。
- クロス分析で属性×行動を掛け合わせる
「年齢別の来店率」「性別別の成約率」など、2軸での掛け合わせ分析ができるのがクロス分析機能です。
【活用イメージ】
- 属性(年代、性別)×商品購入傾向
- セグメント(広告経由、紹介経由)×来店頻度
数字を可視化することで、仮説の精度が高まりマーケティング施策の打ち手も明確になります。
- スタッフ権限とオペレーター設定で運用負荷を分散
複数人での運用が前提となるアカウントでは、スタッフ管理機能が欠かせません。
【できること】
- スタッフごとに機能利用の制限(編集/閲覧のみ)
- オペレーターごとに対応する友だちリストを制限
- 対応履歴の可視化で業務分担・ミス防止
マーケティング部門と接客対応部門を分けた運用にも対応できるため、組織的なLINE活用の基盤が整います。
このように、プロプランの活用は“攻めの分析”と“守りの運用管理”の両面で効果を発揮します。
以下に、Lステップ導入前後に多く寄せられる質問を簡潔にまとめました。疑問や不安の解消にお役立てください。
よくある質問(FAQ)

Q. Lステップを導入すれば必ず売上が上がりますか?
A. Lステップはあくまでツールであり、運用次第です。顧客導線やシナリオ設計をきちんと行えば高い成果が期待できます。
Q. 導入にはどれくらいの期間がかかりますか?
A. シンプルな設計であれば4週間程度。複雑なセグメントや診断・連携がある場合は2〜3ヶ月かかるケースもあります。
Q. 自社だけで運用できますか?
A. 初期設計さえしっかりすれば可能です。MARKELINEでは「内製化支援」や「定期配信サポート」なども用意しています。
Q. 途中でプランを変更できますか?
A. はい、Lステップの管理画面からいつでもプラン変更が可能です。ただし、上位プラン専用の機能はダウングレードはできないため注意が必要です。
まとめ

ここまで読んでくださりありがとうございます。 Lステップは、機能が多くとっつきにくい一方で、設計と運用次第で「売上が自動で生まれる仕組み」に進化させることができます。
もし「やりたいことはあるけど構築が難しい」「自社でどこまでできるか判断できない」という方がいらっしゃれば、まずは一度無料相談をご利用ください。
MARKELINEでは、
- アカウント設計〜構築〜運用まで一気通貫でサポート
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あなたのLINE活用が、次の売上成長のカギとなりますように。