目次
はじめに
LINE公式アカウントの運用を効率化するツールを検討している方なら、「Lステップ」と「Liny」という名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。どちらもLINE公式アカウントと連携するAPIツールとして高い人気を誇り、公式サイトを見ても管理画面がほぼ同じで、「一体何が違うのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。
実際に、LステップとLinyの違いについて調べてみても、明確な差がわからずに迷っている事業者の方は少なくありません。しかし、この2つのツールには重要な違いがあり、どちらを選ぶかで今後のLINEマーケティングの成果が大きく変わってくる可能性があります。
本記事では、Lステップ認定コンサルタントの視点から、LステップとLinyの本質的な違いを詳しく解説し、あなたの事業に最適な選択ができるよう具体的な判断基準をお伝えします。
第1章:LステップとLinyの基本的な関係性と料金比較
OEM製品としての真実
結論から申し上げると、LステップとLinyは機能的には全く同じ商品です。これは多くの方が驚かれる事実かもしれませんが、実はLinyはLステップのOEM商品として提供されているからです。
LinyもLステップも、同じソーシャルデータバンク株式会社によって開発されています。Linyの運営会社であるソーシャルデータバンク株式会社が、株式会社Maneql向けにLステップを開発・提供しているため、基本的な機能や管理画面のデザインは同一となっています。
料金体系の比較

料金面では明確にLステップの方が安価に設定されています。この料金差の理由は、後述するターゲット層とサポート体制の違いによるものです。
機能の同一性
両ツールとも以下の機能を同じ形で提供しています:
- ステップ配信機能
- セグメント配信機能
- リッチメニュー作成
- 回答フォーム機能
- 流入経路分析
- コンバージョン測定
- クロス分析
つまり、機能面や操作性において、LステップとLinyに差は全くありません。
第2章:ターゲット層とコンセプトの違い

Lステップ:中小企業・個人事業主向け
Lステップは中小企業や個人事業主をメインターゲットとしており、以下の特徴があります:
料金戦略
- 初期費用0円で導入しやすい
- 月額費用を抑えた設定
- 最低3ヶ月契約で始めやすい
- 30日間の無料トライアル期間
サポート体制
- オンライン中心(ZoomやChatwork)
- マニュアルや動画コンテンツが充実
- 月1回60分の無料スポットコンサル
- セルフサービス重視で人件費を削減
導入プロセス
- 簡単な申し込み手続き
- 複雑な稟議プロセス不要
- すぐに利用開始可能
Liny:大企業・法人向け
Linyは大企業や法人組織をターゲットとしたエンタープライズ向けサービスです:
料金戦略
- 初期費用54,780円
- 高い月額費用(営業人件費込み)
- 1年契約でコミット重視
- 大量配信時は単価が割安
サポート体制
- 専任営業担当の配置
- 対面での導入支援
- チャットやZoomでの無料初期設定サポート
- 有料オプションで代行サービスも提供
導入実績 LINE、経済産業省、金融庁、消費者庁、東京都、神奈川県、森永、富士フイルム、明治大学など、30以上の都道府県市区町村と3,500社を超える導入実績があります。
第3章:具体的な選び方の判断基準
Lステップを選ぶべき事業者
事業規模・組織
- 個人事業主・フリーランス
- 従業員50名以下の中小企業
- スタートアップ企業
- 店舗経営者
予算・コスト重視
- 初期投資を抑えたい
- 月額費用を最小限にしたい
- ROI(投資対効果)を重視
- まずは試してから本格導入したい
運用スタイル
- 自分で学習して操作を覚えたい
- オンラインサポートで十分
- 少人数での運用予定
- シンプルな決済プロセス
Linyを選ぶべき事業者
事業規模・組織
- 従業員100名以上の大企業
- 上場企業・準上場企業
- 官公庁・自治体
- 複数部署での利用予定
サポート重視
- 手厚いサポートが必要
- 専任担当者による支援を希望
- 対面での導入説明が必要
- 運用の代行サービスも検討
運用規模
- 大量配信を予定(月間10万通以上)
- 複数の管理者での運用
- セキュリティ要件が厳しい
- 長期的な投資として考えている
費用対効果の考え方
Lステップの場合 フリープランの0円から始められ、トライアル期間で効果測定が可能。小規模事業者でも導入しやすく、成果が出てから段階的にプランアップできます。
Linyの場合 初期費用と月額費用は高額ですが、専任サポートにより最短で成果を上げられる可能性があります。大量配信時の単価は割安になるため、規模の大きな企業には適しています。
第4章:他社ツールとの比較と継続改善体制
他社ツールの課題事例
Lステップ認定コンサルタントとして、他社ツールから移行を検討されるクライアントの声を聞く機会があります:
よくある課題
- 管理画面が使いにくく、操作に時間がかかる
- 不具合が多く、サポートの対応が遅い
- 機能追加や改善が止まっている
- 開発体制が不安定
実際の移行理由 「前職ではLステップを使っていたが、転職先では別のツールを使用している。そのツールは不具合ばかりで非常に使いづらく、担当者への連絡も返事が遅い」といった声を聞くことがあります。
LステップとLinyの継続改善体制
毎月の機能改善会議 リリースから5年以上経った現在でも、毎月機能改善会議を実施し、ユーザーからの改善要望を優先順位をつけて検討しています。
迅速なバグ対応 不具合があれば迅速に修正対応し、ユーザーの業務に支障が出ないよう最優先で対応します。
時代に合わせた新機能 IT技術の進化に合わせて新機能を継続的に追加し、市場ニーズに対応しています。
採用特化の姉妹ブランド
LステップとLinyには、採用に特化したもう一つの姉妹ブランドが存在します。最近では学生がメールを見なくなっているため、LINEで学生とやり取りして選考に誘導する企業が増えています。
この採用特化ツールも仕組みはLステップとほぼ同じですが、採用のプロが直接相談に乗ったり、人事部長クラスへの直接説明なども対応してくれるため、採用活動でLINEを活用したい企業には最適です。
選択時の重要なポイント
LINE運用ツールを選ぶ際は、以下の観点で総合的に判断することが重要です:

まとめ
LステップとLinyは、機能面では全く同じOEM商品でありながら、ターゲット層とサービス体制で明確に差別化されています。
中小企業・個人事業主の場合は、コストを抑えて手軽に始められるLステップがおすすめです。30日間の無料トライアルで効果を確認し、必要に応じて段階的にプランアップできます。
大企業・法人組織の場合は、手厚いサポート体制のあるLinyが適しています。専任担当者による支援により、複雑な組織でも安心して導入・運用できます。
どちらを選んでも同じ高品質な機能を利用できるため、重要なのは自社の規模・予算・サポートニーズに合った選択をすることです。まずは無料トライアル(Lステップの場合)や詳細な資料請求で、実際の機能や操作感を確認してから決定することをお勧めします。
適切なツール選択により、LINEマーケティングの効果を最大化し、事業成長を加速させましょう。
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