LステップとStripe(ストライプ)を連携させることで、LINEのトーク画面から決済リンクを送り、決済完了後の購入者特定・お礼メッセージ・リッチメニュー切り替えまでを自動化できます。
本記事では、Stripe連携の正しい手順と、導入前に知っておくべき注意点を整理します。
Lステップ×Stripeでできること
LINEの開封率の高さと、Stripeの決済の手軽さを組み合わせることで、請求から入金確認までの事務工数を大きく減らせます。従来のメール添付による請求は埋もれやすく、顧客側も支払いまでの手間が多いという欠点がありましたが、LINE経由の決済リンクは「いつものトーク画面」から数タップで支払いを完了できる手軽さが強みです。
さらにLステップを組み合わせることで、次のような自動化が可能になります。
- 商品ごとの購入者を分析する(プロプラン以上)
- 誰がどの商品を購入したかを特定する
- 決済完了後にお礼のメッセージを自動送信する
- 購入済みの人にだけ別のリッチメニューを表示する
Stripeで決済リンクを発行しLINEで送付する基本の流れ
Stripeは初期費用・月額費用ともに無料で導入でき、決済手数料のみで利用できます。プログラミングの知識がなくても、管理画面上の操作だけで決済リンクを発行できます。
ステップ1:決済リンク(Payment Links)を作成する
Stripeダッシュボードの「商品」から「+商品を追加」を選び、商品名と金額を入力します。継続課金(サブスクリプション)にしたい場合は、料金情報の設定で「継続」を選択してください。商品を保存すると、支払いリンクを作成できるようになります。

ステップ2:LINEへ送信する
発行したURLをコピーし、LINEのチャット画面や配信メッセージに貼り付けます。リンクだけを送るのではなく、購入するメリットを添えて案内すると反応率が上がります。
ステップ3:顧客がスマートフォンで決済する
顧客はLINEに届いたリンクをタップし、Apple Pay・Google Pay・クレジットカードなどから支払い方法を選んで決済します。

ステップ4:領収書の発行と入金確認
決済完了後、Stripeから顧客へ領収書がメールで自動送付されます。事業者は管理画面で「支払い済み」のステータスを確認するだけで、手動の消込作業は不要です。
ステップ4:自動領収書発行と入金確認
決済が完了すると、Stripeから顧客へPDF領収書がメールで自動送付されます。事業者は管理画面で「支払い済み」のステータスを確認するだけで、消込作業は不要になります。
Lステップと連携して購入者を特定し、自動フォローする方法
Stripeの決済リンクをLINEで送るだけであれば、LINE公式アカウントの標準機能でも可能です。
そもそもLINE公式アカウント単体でも請求書は送れる
Stripeなどの決済サービスと連携する前に知っておきたいのは、LINE公式アカウントには元々PDFファイルの送信機能があり、これだけで請求書を送ることは可能だという点です。
やり方はシンプルで、会計ソフトなどで作成した請求書をPDF化し、LINE Official Account Managerの個別チャットからファイルとして添付・送信するだけです。郵送やメールに比べて即時に届き、プッシュ通知で気づいてもらいやすいのが利点です。
ただし、この方法はあくまで「PDFを送る」だけで、入金確認や消込は手動のままです。送付時は以下の点に注意してください。
- PDFにパスワードを設定するなど、セキュリティに配慮する
- 送付前に顧客の同意を得ておく
- 電子帳簿保存法に沿ってクラウド上に保存する(LINEは送信手段であり、保存場所としては使わない)

「送るだけ」ではなく、Lステップを組み合わせることで、「誰が購入したか」を特定し、その後の対応を自動化することが可能です。
Lステップは、Stripeの決済ページの「確認ページ」設定に、Lステップで発行した流入経路URLを貼り付けることで連携します。決済が完了すると顧客はLステップの流入経路URL経由でLINEのトーク画面に戻され、この動きをLステップ側が検知して、あらかじめ設定しておいたアクション(タグ付け・メッセージ送信・リッチメニュー変更など)を自動で実行します。
設定できる主なアクションの例
- お礼のメッセージや購入商品のリンクを自動送信する
- 「購入済み」タグを自動で付与する
- 商品ごとに異なるタグを付けて、どの商品が売れているか分析する
- 決済後、購入者専用のリッチメニューに自動で切り替える

連携の設定手順
- Stripe側で商品・決済リンクを作成する
- Lステップ側で商品ごとの流入経路URLを作成し、必要なアクション(タグ付け・メッセージ配信・リッチメニュー変更など)を設定する
- Stripeの決済リンク設定画面で「確認ページ」を開き、「確認ページを表示しない」を選択したうえで、Lステップで発行した流入経路URLをリダイレクト先として入力する
- 作成した決済リンクをコピーし、LINEで友だちに配信する
- 運用開始前に必ずテスト決済を行い、決済後にタグが正しく付与されるか、メッセージが届くかを確認する

連携する際の注意点
プロプラン以上が必要
購入者の自動特定や決済後のアクション設定は、Lステップの流入経路分析機能を使うため、プロプラン以上の契約が必須です。スタートプラン・スタンダードプランでは利用できません。
初回のみ認証画面が表示される
LINEヤフー社の仕様上、流入経路URLを使った際、初回のみ友だちのトーク画面に「LINEへの権限許可」を求める認証画面が表示されます。この画面で友だちが許可をせず離脱してしまうと、購入者として正しく特定できない場合があります。決済完了メッセージなどで「認証画面が出たら『許可する』を押してください」と一言添えておくと、離脱を防ぎやすくなります。
パソコンでの決済は検知できないことがある
顧客がパソコンから決済ページにアクセスした場合、流入経路URLはQRコードとして表示されるだけになり、購入者特定のアクションが動作しません。決済リンクを案内する際は「スマートフォンでご確認ください」といった一言を添えることをおすすめします。
インボイス制度・電子帳簿保存法への対応
Stripeでは、事業者側で適格請求書発行事業者の登録番号などを設定することで、インボイス制度に対応した請求書・領収書を発行できます。また、決済履歴はStripeの管理画面上に保存され、日付や金額での検索が可能です。
ただし、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応が自社の運用として十分かどうかは、業種や取引形態によって判断が分かれる部分もあります。制度対応に不安がある場合は、税理士など専門家に確認することをおすすめします。

よくある質問(FAQ)
LINE Payは終了しましたが、この仕組みに影響はありますか?
影響ありません。日本国内のLINE Payは2025年4月30日にサービスを終了していますが、LINEを「トーク画面」として使うStripe連携の仕組みには関係ありません。
決済リンクは顧客ごとに個別に作成する必要がありますか?
共通の商品であれば、1つのリンクを全員に配信するだけで問題ありません。顧客ごとに金額を変えて請求したい場合は、Stripeの「Invoice(請求書)」機能を使うことで、個別の支払いリンクを発行できます。
Lステップの契約プランに制限はありますか?
あります。購入者の自動特定やタグ付け、決済後のアクション自動化には、流入経路分析機能が使えるプロプラン以上の契約が必要です。
まとめ:決済の自動化で事務作業から解放される
請求・決済・領収書発行という事務作業は、本来ビジネスの付加価値を生む時間ではありません。
LINEとStripeを連携させることで、顧客にとってはストレスのない支払い体験になり、事業者にとっては消込作業から解放される仕組みになります。
購入者の特定や自動フォローまで組み込みたい場合は、Lステップのプロプラン以上を使った流入経路連携がおすすめです。まずはStripeのアカウントを作成し、1つの決済リンクを発行するところから始めてみてください。