「LINE公式アカウントを作りたいけど、何から始めればいいかわからない」
「開設したもののうまく活用できていない」
日本の月間アクティブユーザー数9,600万人以上を誇るLINEは、今やビジネスにおける顧客接点として欠かせないインフラです。しかし、ただアカウントを作るだけでは効果は出ません。
本記事では、LINE公式アカウントの開設手順から初期設定・リッチメニュー作成・集客施策・Lステップ連携まで、2026年最新の情報をもとに体系的に解説します。
目次
第1章 LINE公式アカウントでできること・メリット
圧倒的なリーチ力と高い開封率
日本の月間アクティブユーザー数は9,600万人以上で、国民のほとんどが利用するプラットフォームに無料でアクセスできます。メールマガジンに比べてメッセージが通知で届き、ユーザーがすぐに確認する傾向があるため、開封率は圧倒的に高くなります。
友だちは「売上の母数」に直結する
LINE公式アカウントの友だちは、SNSのフォロワーとは意味が異なります。LINE DATA SOLUTIONの調査では、LINE公式アカウントの友だち登録ユーザーは未登録ユーザーと比べて購入率が120%以上、購入単価も平均1.3倍以上という結果が出ています。
つまり友だち数はそのまま売上の母数に直結します。だからこそ「開設して終わり」ではなく、友だちを増やし続ける仕組みの設計が重要です。
双方向コミュニケーション
1対1のトーク機能で顧客の問い合わせに個別対応できます。FAQ対応の自動応答だけでなく、予約受付や個別相談にも活用でき、顧客との信頼関係を深められます。

視覚的に訴えるリッチメッセージ・リッチメニュー
画像・動画・テキストをまとめて配信できるリッチメッセージは、通常のテキストよりも高いクリック率を生みます。トーク画面下部に常時表示されるリッチメニューは、予約・クーポン・商品ページへの導線として機能し、まるでミニホームページのような役割を果たします。
友達追加のハードルが低い
QRコードやURLを店頭のPOP・チラシ・ウェブサイトに設置するだけで、メールアドレス入力不要で気軽に友達追加してもらえます。
セグメント配信・クーポン・分析機能
性別・年齢・居住地・友達追加経路などに基づいてターゲットを絞ったセグメント配信ができます。クーポン・ショップカード機能でリピーター獲得、分析機能で開封率・クリック率などを把握してPDCAを回せます。
無料で始められる
コミュニケーションプランなら月額0円・200通/月まで無料で利用できます。小規模店舗や個人事業主でもコストをかけずに試せます。
第2章 デメリットと注意点
メッセージの通数制限とコスト増大のリスク
友達が増えるほど配信コストが増加します。コミュニケーションプランとライトプランは上限を超えた追加配信ができないため、友達数と配信頻度に応じたプラン設計が必要です。
ブロックされるリスク
ユーザーはいつでも簡単にブロックできます。一方的な情報発信や頻繁すぎる配信はブロックの原因となり、一度ブロックされると再接触が困難になります。配信内容と頻度の設計が成否を左右します。
顧客管理が煩雑になる
標準機能では顧客ごとの詳細情報(購入履歴・問い合わせ内容)の管理が限定的です。複雑なシナリオ配信や精密な顧客セグメントを実現したい場合は、Lステップなどの外部ツールとの連携が必要になります。

第3章 料金プランの選び方
3つのプラン
| プラン | 月額(税別) | 無料配信数 | 追加配信 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通/月 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通/月 | 不可 |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通/月 | 3円/通 |
※料金は変更される場合があります。導入前にLINE公式サイトで最新情報をご確認ください。
配信数の計算方法
配信数は「友達数 × 配信回数」で計算されます。1回の配信(最大3吹き出しまで)が1通のカウントです。
例: 友達500人・月4回配信 → 500 × 4 = 2,000通 → ライトプランが適切
初心者が陥りやすい勘違い:「200通 = 200人に送れる」は誤りです。コミュニケーションプランで友達が200人いる場合、1回の全体配信だけで200通を使い切ります。
フェーズ別の推奨
スタート期(友達〜200人): コミュニケーションプランで操作に慣れる。リッチメニューと応答メッセージの整備を優先。
成長期(友達200〜1,000人): ライトプランへ移行。セグメント配信で無駄な通数を削りながら質を上げる。
拡大期(友達1,000人〜): スタンダードプランを検討。高度な自動化にはLステップの組み合わせも視野に。
料金プランの詳細・コスト削減術・KPI管理はこちらの記事で詳しく解説しています。

第4章 開設手順(個人・法人・認証の違い)
アカウントの種類を確認する
LINE公式アカウントには未認証アカウントと認証済アカウントの2種類があります。
| 未認証アカウント | 認証済アカウント | |
|---|---|---|
| 取得方法 | 即時・審査なし | LINEヤフーへ申請・審査あり |
| バッジ | グレー | 緑(認証バッジ) |
| 検索 | ID検索で非表示 | LINE内検索で表示される |
| 料金 | 無料〜 | 無料〜(申請費用なし) |
認証済アカウントはLINE内検索に表示されるため、新規の友達獲得に有利です。店舗・企業運営の場合は認証申請を推奨します。認証バッジの詳細はこちらの記事をご覧ください。
開設手順
STEP 1:LINE公式アカウントの管理画面にアクセスする
LINE Official Account Manager(https://www.lycbiz.com/jp/login/)にアクセスし、個人のLINEアカウントまたはLINE Business IDでログインします。
STEP 2:アカウントを作成する
「アカウントを作成」をクリックし、以下の情報を入力します。
- アカウント名(店舗名・会社名・サービス名)
- 業種(カテゴリ)
- メールアドレス
入力後、利用規約に同意して「完了」をクリックするとアカウントが作成されます。

STEP 3:プロフィールを設定する
作成直後はプロフィール画像・背景画像が未設定です。管理画面の「プロフィール」から以下を設定してください。
- プロフィール画像:ロゴや店舗写真(推奨:640px × 640px)
- 背景画像:ビジネスプロフィール対応の比率2:1(推奨:1200px × 600px)
- アカウント名・プロフィール文・Webサイト・営業時間
画像サイズの詳細はこちらの記事をご確認ください。

STEP 4:認証申請をする(任意)
認証済アカウントを取得したい場合は、管理画面の「認証アカウント申請」から申請します。審査には数週間かかる場合があります。
第5章 初期設定・管理画面の基本操作
初期設定の完了チェックリスト
アカウント開設直後に確認すべき設定を一覧にまとめました。上から順に進めると抜け漏れがありません。
| # | 設定項目 | 優先度 |
|---|---|---|
| 1 | プロフィール画像・説明文の設定 | 必須 |
| 2 | あいさつメッセージの作成 | 必須 |
| 3 | 応答メッセージのON/OFF確認 | 必須 |
| 4 | リッチメニューの雛形作成 | 推奨 |
| 5 | 認証済アカウントの申請 | 推奨 |
| 6 | タグ設計の初期ルール化 | Lステップ導入時 |
プロフィール画像とあいさつメッセージはユーザーが最初に目にするコンテンツです。ロゴや店舗写真を設定し、「このアカウントを友だち追加するとどんな情報が届くか」をあいさつメッセージで明示しておくことが、ブロック率を下げる第一歩になります。
あいさつメッセージの設定
友達追加時に自動送信される最初のメッセージです。最初の印象を決める最重要コンテンツのため、必ず設定してください。
設定場所: 管理画面 → 「メッセージ管理」 → 「あいさつメッセージ」
含めるべき内容:
- 友達追加へのお礼
- アカウントで提供できる価値(クーポン・情報・サポートなど)
- 今すぐ行動してほしいこと(クーポン受け取り・予約など)

応答設定の確認
管理画面の「応答設定」で以下を確認してください。
- 応答モード: 「チャット」(手動返信)または「Bot」(自動応答)を選択
- 応答メッセージ: よくある質問をキーワードで自動応答に設定(通数消費なし)
- AI応答メッセージ: より自然な対話を自動化(通数消費なし)
応答メッセージとAI応答を整備するだけで、月間の手動対応コストを大幅に削減できます。
分析画面の確認
管理画面 → 「分析」で確認できる主な指標:
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| 友達数推移 | 追加数・ブロック数・純増数 |
| メッセージ配信数 | 配信数・開封数・クリック数 |
| 属性データ | 性別・年齢・地域(推計) |
開封率の改善方法についてはこちらの記事をご覧ください。
ステップ配信のシナリオ設計例
LINE公式アカウントのステップ配信機能を使うと、友だち追加後の日数に応じて自動でメッセージを送り続けることができます。以下は業態別の定番シナリオです。
来店型ビジネス(サロン・飲食・クリニックなど)
| タイミング | 配信内容 |
|---|---|
| 当日〜翌日 | 来店・購入へのお礼+アフターケア情報 |
| 1週間後 | 次回来店を後押しするコンテンツ・お役立ち情報 |
| 1ヶ月後 | 再来店クーポン・リピート特典の案内 |
EC・通販ビジネス
| タイミング | 配信内容 |
|---|---|
| 友だち追加直後 | ブランドストーリー・登録特典のお届け |
| 3日後 | 商品の使い方・選び方ガイド |
| 7日後 | お客様の声・よくある質問への回答 |
| 14日後 | 初回購入への特典案内・購入リンク |
ステップ配信はLINE公式アカウントの標準機能でも基本的な設定が可能ですが、アンケート回答内容や行動履歴に応じた条件分岐はLステップが必要です。
配信のコツ: 1通目の開封率が最も高くなります。友だち追加直後の1通目に最も価値ある情報(特典・診断・限定コンテンツ)を入れ、「このアカウントを残しておく理由」を伝えてください。
第6章 リッチメニューの作り方
リッチメニューはトーク画面下部に常時表示されるメニューで、設定するだけでクリック率が大幅に向上します。友達がトーク画面を開くたびに目に入るため、予約・商品ページ・クーポンへの誘導に非常に効果的です。
推奨サイズ
| サイズ | ピクセル | 用途 |
|---|---|---|
| 大 | 1200px × 810px | 画面を広く使いキャンペーンを強く訴求 |
| 小 | 1200px × 405px | トーク履歴を見やすくしつつ常時表示 |
設定手順
STEP 1:画像を準備する
リッチメニューの画像を作成します。CanvaやPhotoshopなどのデザインツールを使い、ボタンの区切りが分かりやすいデザインにしてください。
- ファイル形式:JPG または PNG(文字・ロゴはPNG推奨)
- ファイルサイズ:1MB以下
STEP 2:管理画面でリッチメニューを作成する
- 管理画面 → 「リッチメニュー」を選択
- 「作成」をクリック
- タイトル・表示期間を設定
- テンプレートからレイアウトを選択(2分割・3分割・6分割など)
- 各エリアにリンク先(URL・クーポン・テキスト送信など)を設定
- 画像をアップロード
- 「公開」をクリック

STEP 3:スマホの実機で確認する
PCで設定した後、必ずスマートフォンの実機で表示を確認してください。ボタンの文字が小さすぎないか、タップしやすい大きさかをチェックします。
LステップでのリッチメニューはLINE公式よりも高度な「出し分け」「タブ切替」が可能です。詳しくはLステップ リッチメニュー活用ガイドをご覧ください。
第7章 友達を増やす基本施策
友だちを増やす施策13選
友だち追加の入り口は大きく「オンライン」と「オフライン」に分かれます。自社の主な集客チャネルに合わせて優先順位をつけて取り組んでください。
オフライン施策(店舗・対面ビジネス向け)
| 施策 | 概要 | 効果のポイント |
|---|---|---|
| 店頭POP・ポスターのQRコード | レジ横・出入口に設置 | 「登録するメリット」を大きく明示する |
| スタッフによる声かけ | 会計時の一言 | スクリプトを標準化し全員が同じ案内ができる状態にする |
| ショップカードの発行 | 紙カードをLINE上のポイントに置き換え | 継続来店の動機づけになりリピート率向上に直結 |
| 名刺・チラシへのQRコード印刷 | 商談・配布物に記載 | 「登録で次回特典」の一言を必ず添える |
| レシートへのQRコード記載 | 購入後の導線 | 購買直後で温度感が高いタイミングを活かす |
オンライン施策(SNS・Web・EC向け)
| 施策 | 概要 | 効果のポイント |
|---|---|---|
| Webサイトへの友だち追加ボタン | ヘッダー・CTA付近に設置 | ページ内に複数箇所設置し見逃しを減らす |
| SNSプロフィールへのリンク固定 | Instagram・XのURL欄 | Reels・投稿の終わりに「LINE登録でクーポン」と誘導 |
| サイト内ポップアップ | 購買意欲が高いタイミングで表示 | 「今だけ登録特典」で即時行動を促す |
| ECサイトの購入完了ページ | 購入後に表示 | 「次回使える特典」でリピート登録を促す |
| 友だち追加広告 | LINE広告でトーク画面等に表示 | 短期間で友だちを増やしたい場合に有効 |
特典・コンテンツ施策
| 施策 | 概要 | 効果のポイント |
|---|---|---|
| 初回限定クーポン | 「LINE登録で〇〇円引き」 | 購買意欲が高い新規ユーザーの登録ハードルを下げる |
| 診断コンテンツ | 「あなたに最適な〇〇を診断」 | 値引きせずに興味を喚起。回答データをタグ化して後続配信に活用できる |
| 友だち限定の特別販売 | 登録者だけが買える商品・サービス | 「登録しないと損」という心理を刺激 |
施策の優先順位の決め方
初月はすべての施策を一気に試す必要はありません。以下の順番で取り組むのが失敗しない進め方です。
- まずオフライン施策を整える(店頭POP+スタッフ声かけ):追加コストゼロで即実施可能
- 登録特典を1つ決める(クーポンまたは診断コンテンツ):特典なしでは登録率が大きく下がる
- Webサイト・SNSに友だち追加ボタンを設置:継続的な流入源になる
- 数値を見ながら追加施策を判断:週次でQRコードのスキャン数・友だち追加数を確認
実績事例
ある飲食チェーンでは、店舗スタッフによる声かけのみで運用を開始。「友だち追加+アンケート回答で200円引き」という特典を設定したところ、広告費ゼロで3ヶ月間に7,200人以上の友だち追加を達成しました。特典の魅力と接客スクリプトの標準化が、この結果を生んだ主な要因です。
第8章 LINE公式の限界とLステップで解決できること
LINE公式アカウント単体で難しいこと
| 課題 | LINE公式の限界 |
|---|---|
| セグメントが大まかすぎる | 性別・年齢・地域程度の絞り込みしかできない |
| 高度なシナリオ配信の出し分けができない | 登録後の日数に応じた自動フォローができない |
| 顧客データが蓄積されない | 購入履歴などを顧客情報として管理できない |
Lステップが解決すること
精密なセグメント配信 URLクリック・フォーム回答・来店回数などの行動データに基づいてタグを自動付与し、細かいセグメントへの配信が可能になります。
シナリオ(ステップ)配信 アンケートの回答結果に応じた複雑な条件分岐や、より高度なシナリオの出し分けが可能になります。
流入経路分析 『Aという経路から入った人にだけ自動で特定のタグを付与する』といった、その後の個別管理と連動させた高度な自動化が可能です。詳しくはLステップ 流入経路分析ガイドをご覧ください。
LINE公式アカウントからLステップへの移行方法はこちらの記事をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. LINE公式アカウントは個人でも作れますか?
A. 作れます。個人のLINEアカウントでログインして開設できます。法人・店舗の場合は認証申請することでLINE内検索に表示されるようになるため、認証済アカウントの取得を推奨します。
Q. コミュニケーションプランでも実用的に使えますか?
A. 友達が少ない立ち上げ期であれば十分です。200通/月の制限があるため、友達が100人を超えてきたらライトプランへの移行を検討してください。リッチメニュー・応答メッセージ・プロフィール設定はすべて通数消費なしで利用できます。
Q. Lステップはいつ導入すべきですか?
A. 以下のタイミングで検討してください。①月の配信コストが増えてきた、②どの施策で登録したかを把握したくなった、③シナリオ配信で自動フォローをしたくなった。フリープランから試すことも可能です。
まとめ:LINE公式アカウントを開設してビジネスを加速させよう
2026年のビジネスにおいて、LINE公式アカウントは顧客と直接つながり、リピートを生み出す最強のインフラです。
まずはコストを気にせず始められるフリープランでアカウントを開設し、以下のステップに沿って土台を整えていきましょう。
- アカウント開設・プロフィール設定
ビジネスの顔となるロゴや背景、営業時間を正しく登録する。 - あいさつメッセージ・応答設定
友だち追加直後の好印象を作り、自動応答で運用コストを下げる。 - リッチメニュー作成
トーク画面の下部をミニホームページ化し、予約やクーポンへ誘導する。 - 友だち獲得施策の実施
店頭POPやSNSを活用し、登録特典(クーポン等)をフックに友だちを増やす。 - 分析で改善・Lステップ連携を検討
配信結果を分析し、規模拡大に応じてLステップによる自動化を導入する。
まずはアカウントを作り、「リッチメニューの設置」と「あいさつメッセージの作り込み」という、通数を消費しない無料の基本設定を整えることからスタートしてみましょう!
🌱公式LINE運用をご検討・実施中の方に向けて、LINE登録で公式LINE・Lステップ・LINE広告の活用事例をまとめた成功事例集をご覧いただけます。LINE登録のうえ、ぜひご覧ください。